「他者との一体感」に秘められた力とは
欠けていること、つまり不完全であることは「完全になろう」という課題を与えることで人類に「動き」をもたらします。この動きこそがアドラーにとっての進化であり進歩であり発展だったのです。
欠けていること、つまり不完全であることは「完全になろう」という課題を与えることで人類に「動き」をもたらします。この動きこそがアドラーにとっての進化であり進歩であり発展だったのです。
これはまさしく逆転の発想です。アドラー心理学では、「関心の強さ」というのはそれ自体がリソース(資源)であると考えます。肝心なことは「その関心をどこに向けるか」、あるいは「どう使うか」なのです。それはたいてい「他者」のために使ったほうがユースフルなものになります。
心のあり方には2つあります。一つは『自分の能力は石板に刻まれたように固定的で変わらないと信じていること(これを「fixed mindset=硬直マインドセット」』と呼びます。もう一つは、『人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができると信じていること(これを「growth...
アドラーは「人生の課題は、答えを出すべき数学の問題のように考えるべきだ」と言いました。これは言い換えるならば「人生の課題には正しい解決方法がある」ということです。勇気は、困難を克服するための活力ですが、人生の課題を「正しい解決へと導く道しるべで」あると考えることもできます。...
人は困難に直面したり失敗を恐れたりする時に、「自分」に関心が向いてしまう生き物です。そんな時に、今自分が直面している「人生の課題」から逃げないこと。「対人関係」をともなうそれらの課題を「正しく」解決するためのエネルギーを、「勇気」であるとアドラー心理学では考えます。
真の勇気とは、個人が「対人関係」を伴う課題を克服するために使われるエネルギーのことです。そういう意味では、勇気に証明はいらないのです。勇気は「共同体感覚」と密接な関係を持っています。
人は劣等感を埋め合わせるために、仮想の目標を(自ら)作り上げ、そこに向かって「重要感」と「所属感」求めるように生きている。それはその人の命が尽きるまで終わることのない、心理的な「運動」なのです。
social interest(他者への関心)が、Mitmenschlichkeit(人と人が結びつくことで仲間になるという感覚)にまで成長していく。これが「共同体感覚」の本来のあり方であり、それがその人の「居場所感」につながってくるのではないでしょうか。
誰もが自分に関心があります。会社での昇進から、思いを寄せる彼(彼女)との関係性、それから病気のことや将来に対するお金の不安などなど。多くの人が「自分のこと」で頭が一杯です。 自分への関心、これを英語でself interestと言います。「うつ」や「不定愁訴」などの神経症の...
ライフスタイルはprototypeと呼ばれる「原型」と、その原型から発達する目標の追求部分「外殻」の二重構造になっているのではないか?というのが私の仮説です。
人は、自分の過去の記憶の中から、現在のライフスタイル(仮想的目標)に一致したものだけを思い出すとアドラー心理学では考えます。つまり、人は自分にとって「覚えておきたいと思うこと」「今の自分にとって役に立つだろうと思うこと」だけを選択的に思い出すのです。
前回のブログでは、アドラーの高弟ウォルター・べラン・ウルフが提唱する「3つの生き方」を紹介させてもらいました。☞「アドラー心理学」的な生き方とは 今回は(その中の)芸術家のアプローチ方法であり、最も「アドラー心理学」的と思われる「造形芸術のような生き方」についてご紹介したい...
人生には3つのタイプがあると言える。一つは植物の「カブ」として生きる方法。二つ目は「人生をビジネスと考えて生きる」方法。そして三つ目は「人生を造形芸術のように生きる」方法である。
アドラー心理学では、人生には避けることのできない3つの課題があると考えます。それは「仕事の課題」「交友の課題」「愛の課題」の3つで、これらは「ライフタスク(人生の課題)」と呼ばれています。ライフタスクについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。...
前回のブログではアドラーが残した名言でもある「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」という言葉が生まれた背景についてお話ししました。☞アドラー心理学で考える『人生の課題』とは アドラー心理学では、「個人」と(その個人を取り巻く外側の)「社会」との関係性でその人の「心理」を考...
アドラーが残した有名な言葉に、「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」というものがあります。果たしてそこまで言い切れるものだろうか?と思われる方もいるかもしれませんが、この言葉がどのような背景から生まれたのかを今日はお話ししたいと思います。...
アドラー心理学の正式名称が「個人心理学」であるということはこれまでのブログで何度か述べてきました。それは個人を意味するindividualにはnot dividualつまり「分割できない」という意味があることから、これがアドラー心理学の「全体論」という考え方につながっている...
今日は「原因論」と「目的論」の違いをアドラー心理学の観点からお話ししたいと思います。まず始めに言っておきたいのは、今の世の中は「原因論」が中心であるということです。何かが起こった時(それはたいてい良くないことが起こった時に)人は必ず原因を追求します。原因を明らかにするという...
今日はアドラーの「夢の理論」について少しお話ししたいと思います。前回のブログでアドラー心理学の「全体論」について書きましたが、「夢」という無意識(あるいは半意識)状態も、その人のライフスタイル(性格)が作り出す全体的な動きの一環として確認されるものです。アドラーは夢について...