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共同体感覚

更新日:2020年6月11日

 人は追い詰められた時に、その人のライフスタイル(性格)の原型が出てくる。



 これはアドラーの言葉ですが、ライフスタイルというものを個人が社会で生き抜くための戦略であると考えれば、その原型は幼い頃に作られたものだけに、本来は未熟なものであると私は考えています。



 だから未熟なライフスタイルを、いかに共同体感覚というコーティングで補強していけるか(あるいは補償していけるか)が問われている。


 しかし共同体感覚は誰かが与えてくれるものでもないし、ましてやお金で買えるものでもない。「それは誰もに備わっているものであり、他者に関心を持つことで引き出されていくものだ」とアドラーは言います。



 新型コロナウィルスが世界的な混乱を引き起こしていますが、有事の時ほど、その人の関心がどこに向いているかがよく見える。不謹慎であるとの批判を恐れずにあえて言うならば、私は今ワクワクしています。時代(Social Style)が変わるのは、おそらくこういう時なのではないかと。


鈴木昇平(アドラー・カウンセラー)

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©  Shohei Suzuki

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