アドラーの高弟 W・B・ウルフ
- 鈴木昇平

- 2020年2月25日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年6月10日
をまた読み返していますが、この本が1931年に出ていたというのはヤバイことだと改めて感じてます。
だってアドラーがまだ存命の頃に、つまり世界各地で個人心理学を普及していた頃に(ドイツ語を母語にしていたアドラーですから、それこそ拙い英語の講演記録による本しか出てないわけです)
その頃にアドラー心理学をここまで体系的にまとめた本を、これほどの文才で出してしまったウルフ。彼は交通事故により35歳の若さで亡くなっていますが、ウルフがもし生きていたら、アドラー心理学もまたもう少し違った発展の仕方をしていたのかもしれませんね。
この本の中でウルフが力説しているメインイベント(人生の中央舞台)とサイドショー(脇舞台)。アドラーの類型論に当てはまめるとこんな感じになるのかなと思いました(スライド参照)つまり、活動性と共同体感覚の程度が共に高い『社会的有用タイプ』が人生の中央舞台であり、それ以外は全て脇舞台であるということです。

この脇舞台が、いわゆる劣等コンプレックスや優越コンプレックスの状態(一般的には神経症と言われている症状です)でもあるわけです。私も気を抜くとすぐにこの脇舞台をウロつく傾向があるので、そろそろ中央舞台で演技をし続ける覚悟を持たないとなと思うのです。ではでは。
鈴木昇平(アドラー・カウンセラー)



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